『万作』④ポリタン
『万作』
■ 第四章 ポリタン
「ポリタン」
そう言う、ロボットの名前である。
正確にはロボットの名前かどうかも怪しい。
だからきっと、何らかのイメージの焦点の一部なのであろう。
ポリタンは空が酷く晴れているので、とても楽しそうにしていた。
喋々が飛んでいた。
ポリタンは、友人から「ポリタンくん」と呼ばれていたが、その呼び名は何だか「ポリタンク」みたいで、その呼び名については不愉快を感じていた。
それ以外は、楽しそうに過ごす事が出来ていた。
きっと空が酷く晴れているからだろう。
もちろん。
イメージの焦点の一部なので、次の瞬間にそれはそうで無くなる可能性だってある。
とにかくある時「ポリタン」とはそう言う存在で、それはロボットの名前であったが、正確にはロボットの名前かどうかも怪しかったし、次の瞬間にそれはそうで無くなる可能性だってあった。