万作の日記

人生の目標は「生きているだけで生きていける」こと。

artを消費する。artに消費される。

と言う表題(タイトル)を書いてみた。 ここから始めてみるわけだ。 あるとき。 それはたぶん筆者が中学二年生とかそのくらいかな。 なんかロックがカッコ良いと思って、それでフォーク世代でたまたまギターを何となく所有していたと言う伯父さん(母の兄)…

とある野球部の話。

ちょっとあたまがモヤモヤするので、それを整理する意味で書き始めてみる。 近所に住む、そうだなAさんとしよう。 Aさんとわたしは仲が良く、日常的に飲んだり散歩したり旅行に行ったりなんかもする。 ※以下は基本的にそのAさんから聞いた話が元になって…

「かくある」ことを拒むと意見はなくなる!?

「僕は天才ではありません。 なぜかというと自分がどうしてヒットを打てるかを説明できるからです。」 マーリンズのイチローが7日(日本時間2016年8月8日)に行われたロッキーズ戦の7回に三塁打を放ち、メジャー通算3000本安打を達成した。 メジャー史上では…

人生の目標は「生きているだけで生きていける」こと。

ふと何か書いてみようと思う事がある。 そしていつだったか、たしか10年近く前に書いてみた小説「万作」全七話をひとまず アップしてみる事でブログを作るところまではやってみたのである。 mansaku.hatenablog.com それからちょうど半月が経ったが結局なに…

『万作』⑦昼間の終わり〈終〉

『万作』■ 第七章 昼間の終わり ◆ 「隣の席でソーダ水を飲んでいた男」 万作は家へ着くと、ジョン吉に自分の名前を言わなかった事に気が付いた。だから、ジョン吉にとっての万作は「隣の席でソーダ水を飲んでいた男」あるいは、それ以外の何かだったのかもし…

『万作』⑥あるロボットの話

『万作』■ 第六章 あるロボットの話 ◆ こう終わっていくべきなのかもしれない事。 「ポリタン」と言うロボットがいるのだそうだ。だけど、隣の席に座る男が言うには、正確には「ポリタン」と言うロボットはもういないのだという。 さっきまで確かにいたよう…

『万作』⑤隣の席に座る男と、隣の席に座る男の会話。

『万作』■ 第五章 隣の席に座る男と、隣の席に座る男の会話。 ◆ あまり興味がわかなかった事。とても気になった事。 ジョン吉は「ポリタン」の事を考えていた。考えていたのだけれど、目の前の皿が空になる頃には「ポリタン」は何処かへと消えていた。 消え…

『万作』④ポリタン

『万作』■ 第四章 ポリタン 「ポリタン」そう言う、ロボットの名前である。 正確にはロボットの名前かどうかも怪しい。だからきっと、何らかのイメージの焦点の一部なのであろう。 ポリタンは空が酷く晴れているので、とても楽しそうにしていた。喋々が飛ん…

『万作』③喫茶メルヘン

『万作』■ 第三章 喫茶メルヘン ◆ 昼間の憂鬱が持つ輪郭をどうにかしてぼやかす事。 「喫茶メルヘン」は、そのネーミングセンス同様に、少々パッとしない町の喫茶店だ。ベタベタしてあまり美味しくないエビピラフか、ケチャップの味そのものの工夫の無いナポ…

『万作』②ジョン吉

『万作』 ■ 第二章 ジョン吉 ◆ ジョン吉と呼ばれる男。 ジョン吉と呼ばれる男がいる。 彼は中学2年生の時に「俺はジョンだ!」と宣言した事があったのだが、周囲は彼を「ジョン吉」と呼んだ。それ以降も彼は周囲にジョン吉と呼ばれ続けてていた。 今、思い…

『万作』①万作

『万作』■ 第一章 万作 ◆ 「ストローぐち」と書いてある穴にストローを挿す男。 万作は目が覚めると、寝る前に買っておいたカップコーヒーに手を伸ばした。「ストローぐち」と書いてある穴にストローを挿し、飲む。 まあ、美味い。 タバコが切れているし、空…